アフィリエイトで稼ぎたいと考えている人にとっては、オンラインカジノという対象が、真っ先に一つの選択肢として浮かんでくるだろう。
オンラインカジノとアフィリの結びつきは強く、海外のオンラインカジノは日本のアフィリがなければ日本人ユーザーの獲得ができないし、日本人ユーザーとしてもオンラインカジノで遊ぶためにはアフィリの力を借りなければならない。
アフィリなしにはオンラインカジノは成立しないといっても過言ではない。
オンラインカジノとアフィリの間には、ほとんど「共依存」ともいえるほどに密接な関係があるのだ
オンラインカジノのアフィリは、オンラインカジノをウェブサイトで紹介して日本人を登録させた数や、その日本人プレイヤーのオンラインカジノでの負け額の数パーセントが報酬としてもらえるというシステムになっている。
そのため、アフィリのなかでもトップクラスの収益率があることから、オンラインカジノはアフィリのなかでも人気のコンテンツとして扱われてきた。
オンラインカジノとアフィリの蜜月は終わりが近づいている
オンラインカジノとアフィリの蜜月は、今後はそう長くは続かないのではないかという見通しが強い。
オンラインカジノを紹介するアフィリで莫大な収益がのぞめる黄金時代はすでに終わりがはじまっている、というのが現在アフィリに関わる人間のあいだでの主流かつ共通の意見になっているほどだ。
そもそも、オンラインカジノとアフィリの関係性が良好であり収益もあったのは、オンラインカジノの違法性が問われずに放置されていたという事情が何よりも大きい。
オンラインカジノのコンテンツとしての魅力は「日本では合法で遊ぶことができないカジノゲームのギャンブルを、その違法性のまま国内で遊ぶことができる」という点にあった。
明らかに違法であるオンラインカジノは「海外では合法で運営されている」という一点のみを強みにして、日本の賭博法の外側に立つことを可能にしていた。
オンラインカジノのアフィリは、この明らかに違法なコンテンツを、さも違法ではないかのように紹介し、摘発されない違法性のなかで発生する利益を搾取するという「賭博法のグレーゾーン」を利用したシステムで荒稼ぎをしていた。
オンラインカジノのアフィリが成立するためには「オンラインカジノの違法性が摘発されないこと」が大前提としてあり、少なくとも2023年あたりまではこの大前提はなんとか守られていたのは事実だ。
オンラインカジノの違法性をめぐる状況が劇的に変わりつつある
現在、オンラインカジノの違法性をめぐる状況は劇的に変わりつつある。
これは同時に、オンラインカジノのアフィリに関する状況も変わりつつあることを意味している。
オンラインカジノの違法性に対しては、これまでは「手が出せない」という状況が長く続いており、グレーゾーンのまま放置されていたために、アフィリも好き勝手に紹介をすることができた。
だが、警視庁が本腰を入れてオンラインカジノへの対策を始めたことによって、オンラインカジノの違法性に関する状況は、その潮目が完全に変わってしまった。
まず、匿名通報ダイヤルの対象にオンラインカジノが追加されたということは大きい。
オンラインカジノは闇バイトと同様の対象として、その違法性がクローズアップされることになった。
また、「オンラインカジノ関連の摘発と逮捕の増加」というダイレクトな事象も、潮目の変化を知る上では無視できないだろう。
オンラインカジノの決済代行業者や、オンラインカジノのアフィリをしていた国内業者の摘発などが相次ぎ、今はもはや「手が出せないオンラインカジノ」の姿は跡形もないといっていいほどだ。
これはアフィリがオンラインカジノを紹介するための「違法性が摘発されないこと」という大前提が崩れてしまったことを意味している。
もしこれからアフィリをしたいと考えているのであれば、前提がすっかり壊れて蜜月が終わりつつあるオンラインカジノに手を出すというのは、あまりいい選択とはいえないだろう。
とはいえ、オンラインカジノの無料版やタダで遊べる入金不要ボーナスは違法ではないため、まだ大丈夫なラインだ。
あくまで違法ではない遊び方を勧めるので、オンカジのアフィリを始めるのであれば、無料で遊ぶように勧めるのが無難だ。